増毛は、どれくらいのあいだ、理想の状態が保てるものなのでしょうか。
まず、増毛は人工毛や人毛を自毛に取り付ける方法を取りますので、無論取り付けた毛がはずれたり、切れたりすると増毛の効果を果たせなくなります。
通常の生活では増毛後、すぐにほとんどの取りつけた毛がそうなってしまう、ということはありませんが、普段の髪の扱い次第では、わずかながら毛がはずれたり切れたりすることがあります。
また、結毛式ですと毛を取り付けた自毛が抜け、増毛した部分も一緒に抜け落ちることもあります。
編み込み式ですと、複数の自毛を土台として利用します。
自毛が抜け落ちるサイクルは1本1本違いますので、土台部分が同日にごそっと抜け落ち、ある朝増毛した部分用ウィッグがぼろっと取れてしまうということは、まずないといっていいでしょう。
増毛した毛は切れたりはずれたり、自毛と一緒に抜け落ちると、その毛は寿命といえますが、その寿命には個人差があります。
抜け落ちず自毛に取りつけた状態で増毛部分が残っている部分は、次回のメンテナンスで再利用が可能です。
1ヶ月に1回程度メンテナンスを行うことが理想的ですので、理想的なヘアスタイルの状態は1か月程度持ち、メンテナンスを繰り返せば、長い間増毛を続けることができます。
ですから、「ベストなヘアスタイルでなくなる」というのが「増毛の持ち」と考えるのでしたら、1か月前後ということになります。
ただ、増毛した部分が自毛が伸びるに従い根元付近から浮いてきますが、それが気にならないのあれば、メンテナンスの間隔は多少は開けることができるでしょう。
しかし根元から増毛部分が浮いて来てしまうと、どうしても不自然になってしまいますし、メンテナンスをないがしろにしてしまうと、増毛部分や頭皮の衛生状態・健康状態をチェックすることができません。
自毛や頭皮の状態が悪く、土台となる自毛が極端に減ったり状態が悪くなったりすると、増毛する方法を変えなくてはならなくなる場合もあります。
最悪の場合、増毛が続けられなくなってしまうこともあります。
編み込み式でしたら、メンテナンスの際増毛部分を取り外し洗浄も行いますので、メンテナンスに正しい間隔で通うことは、理想のヘアスタイルを保つだけではなく、長く増毛を続けることにもつながっていくのです。
頭皮トラブルをできるだけ防ぎ、頭皮を健康な状態を保つためにも、極端に間隔を開けずにプロに頭皮の健康状態を見てもらった方が安心です。
そして、増毛を少しでも長く持たせるためには、プロのアドバイスを聞き、日頃から増毛部分を大切に扱い、さらに自毛と頭皮の状態を健康に保つ努力を自分でもすることが大切です。