センタリングは2007年4月に誕生しました。
熊本県の高校を卒業して、大手かつらメーカーに就職。
当時かつらメーカーの仕事は何をするかも良く分からず、熊本県阿蘇の片田舎から東京にやってきました。半年間の研修を終え徐々にお客様を担当するようになり技術や販売の楽しさを覚え5年程は、がむしゃらに仕事をして指名をしていただけるお客様も100名以上超え、功績が認められ役職もつき給与や賞与も増えました、しかし、会社や上司の販売方法にも疑問を持ち「これでいいの」と考えてもいました。
店舗を任されるようになった時やっと自分の思うお客様に喜んでいただける接客や販売が出来ると喜んだのですが、
自分の店舗が良ければ、売り上げの悪い店舗に行かされたりし、思うように行きませんでした。入社3年目に初めての転勤を経験しその後1年、2年、1年、2年、1年と転勤を繰り返し、さらに転勤を言い渡され転職を決めました。次に選んだ会社はさほど大きくは無かったのですが、お客様に喜んでもらえるよう一生懸命仕事をして認められるようになり、販売のルールや接客のマニュアル作り、技術の研修などを積極的に行いました。そのご徐々に店舗も増えて会社も大きくなったのですが、自分の考えていた、お客様が安心して喜んでもらえる仕事はもっと他にある気がし退職をして、センタリングを立ち上げました。
まったくのゼロからの出発だったので最初はお客さまも誰も来ず汚れてもいないのに毎日掃除をする日々が数日過ぎたころ、初めてのお客差から「かつらを作りたい」との電話が入りました。その方は他社を何社か回り多額の金額の見積もりを持っていました。大手の商品が一番良いと思っていたそのお客様は名前も知らない会社でこんな安い価格で作って本当に大丈夫なのか不安そうな顔つきでしたが、「あなたを信用してお願いしましょう」と言ってくれました。通常1時間~2時間で終わる説明が、お客様のご希望や、スタイル、使い方のアドバイスなどで4時間費やしていました。一月後の納品のとき今まで覚えた懇親の技術で仕上げ、お客様の「おー 良いね」の言葉は今も忘れられません、
あれから10年余りそのお客さまも年齢とともにスタイルを変え、毛量を変え、白髪を入れたりと、少しずつ様変わりしていっています。
今でも「最初のときは不安だってけどここにして良かったよ」「前の会社でかつらを作っていたら支払いが大変で家族にも迷惑かけたし、自分の趣味も持てなかった」と言ってくれます。自分が求めていたのはこれなんだと。
お客様の頭髪を預かったら、最後まで満足いただき最後まで喜んでいただける。これが
この仕事の醍醐味なんだとようやくたどり着いた思いです。
これからもお客様のかゆいところにも手が届くような対応を心掛けまい進していきたい。
センタリング設立の思い。