今より髪にボリュームを出したいけど、増毛以外に何か方法はないのかな?と思う方もいるでしょう。
増毛のほかに「植毛」という方法もあります。

植毛には、自身の頭部の元気な毛髪と細胞を薄毛が気になる部分へ移植するという「自毛植毛」と、人工毛を植毛する「人工毛植毛」があります。
それぞれにメリットとデメリットがあります。

自毛植毛の特徴
・自身の毛髪を移動させるので、毛髪の総本数は変わらない
・自身の細胞を使うので、アレルギーなどの身体的リスクが少ない
・植毛した毛髪の性質はそのまま受け継がれる
・メンテナンスが不要
・生着した部分は、生涯生え変わり続ける
・生着した部分は、通常の髪の毛が伸びるように、自然になるまで時間を要する
・費用が45~160万円くらいと、高額である

人工毛植毛の特徴
・増やしたい部分に増やしたいだけ増やすことができる
・希望の毛の長さにできるので、即効性がある
・人工毛に対して、頭皮などが拒絶反応を起こすことがある
・感染症になりやすい
・数年で抜け落ちてしまう場合が多い
・自毛植毛の半額ほどでできるが、メンテナンスが必要

現在日本では、身体的リスクの観点から自毛植毛が推奨されているようです。
2つに共通して、術後当日は洗髪禁止であったり、入浴・アルコール・喫煙・運動についても制限があります。
増毛にはそういった制限がありません。

自毛植毛の方法は大きく2種類あります。
1つめは、自身の頭部からメスを使わず穴あけパンチのような特殊な機器を使用して、毛を作る細胞ごと採取し、薄毛が気になる部分へ細胞ごと移植するFUEいう方法です。
メスを使わないので縫合の必要がなく、傷跡も目立ちにくく、仕上がりも自然です。

2つめは、メスを使って毛髪がある部分を細い帯状に切り取り、細かく切り分けて移植するFUTという方法です。
1度にたくさんのドナー株を採取・移植ができますが、メスを使うため縫合が必要になります。
傷が残ったり目立ったりすることがありますが、髪が4㎝以上あれば隠れるとのことです。
傷が完治するまでは、時間を要します。

自毛にこだわりたい場合、またはボリュームを出したい部分以外は健康な頭皮で毛髪も多い場合は、自毛植毛という方法は有効です。
メリットも多い植毛ですが、簡単な手術を受けるのと同じですので、多少の痛みは伴います。
痛いのは絶対にいやだという方には向きません。
また、現在全体的に薄毛が進行している方には、最適な方法とはいいがたいでしょう。
頭皮を傷つけたくない、施術の後の生活を制限されずに過ごしたい、即効性を感じたいとう方には増毛がおすすめです。